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キランソウ(金瘡小草) シソ科 多年草


 春の花
キランソウ


 地面に張り付くように葉を広げ、茎の先端近くの葉の付け根に、紫藍色の小さな花を数個付けます。

キランソウ


 葉は対生し、基部のものでは長さ4〜6cm、幅1〜2cmの披針形で先端側が広く基部は次第に狭くなる。成長前の葉は毛が目立つが開くにつれてまばらになり、表面は深緑で艶がある。葉の縁には波状の粗い鋸歯がある。

キランソウ


 花は5〜10mmの唇形花で、上下二つに分かれた上唇は下唇よりもごく小さい。下唇は平らに大きく発達して3裂して広がり、特に中央の裂片が長く突き出し、先端は切れたようにまっすぐで、中央が切れ込んだ様に浅く2裂する。額は深く5裂して毛がある。

キランソウの花


 キランソウの名の由来は諸説ありはっきりしない。「キ」は紫の古語、「ラン」は藍色を意味する、紫藍色の花色からとする説や、織物の金襴に見立てて名付けられたとする説もある。
漢名の「金瘡小草」の金瘡は刀傷のことで、キランソウの葉を潰して傷口に塗ると治りが早いことから名付けられたそうです。その他さまざまな病気に対して薬効が高いことから、イシャイラズやイシャゴロシの地方名もあります。
 別名でジゴクノカマノフタがあるが、これは根生葉が地面に張り付いて放射状に広がる様が、地獄の釜の蓋に見立てられたことや、さまざまな病気に対する薬草の効能から、「地獄に落ちなくて済む」という意味から名付けられたようです。

キランソウ


 同属のセイヨウキランソウの園芸品種はアジュガという名でよく知られ栽培されています。

アジュガ




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